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2017年11月

2017年11月24日 (金)

AR6000は世界最高の受信機か?

Ar6000_1

AOR社のAR6000と言う受信機が有ります。この受信機はAR5000AからAR5001DさらにはAR6000と脈々と続く一連のAOR社最高水準の受信機と成ります。名機で名高いAR5000Aは最後に作られたアナログ受信機の最高傑作でありましたが、AR5001Dからのちに登場したAR6000は内部の復調回路をコストダウンのためにデジタル化されたと言うような経緯が有り、ここ数年間で登場される新しいモデルはすべてこのデジタル回路化された受信機をAOR社は登場させてきております。

この復調回路のデジタル化自体には特に受信回路の高感度化には無関係であえてメリットとして挙げられるのは各受信モードからの操作のしやすさやそれ以降に登場したデジタル無線の解読と復調の切り替えがスムーズに行える程度しかメリットは思い浮かべません。むしろ復調の機能(再生される音声)では、デジタルへの変換時に切り捨てられる信号の影響から音質はある程度の劣化が起こっているのではないかと推測されてしまいます。

AR6000はAR5000Aと比べ入力側からみて1段多い増幅回路を使用しているようです(最小ステップが1Hzだったものが2Hzと間引きされている事)が、受信周波数全体の感度にもある程度影響が出ている恐れも有ります。通常盗聴器の調査を行う場合には、この3GHz辺りまでの電波を詳しく調べる必要が有ります。(通常、盗聴波の99%がここに集まっている為)

どうしても6GHzまでの帯域を詳しく受信機で確認しなければならない場合を除いてAR6000を使う理由はないと弊社は考えます。その理由として1つ目には、3GHz以上の帯域で出ている電波はほとんど存在していない事。2つ目には、6GHzまで受信機調査をしてしまうと調査にかかる時間が大変多くかかる事、が挙げられます。盗聴器がほとんど存在しない帯域まで大変な時間を掛けて調査をやってみても、そのとき1回だけの調査結果でしかないのも問題です。

この仕事を長くやっているとわかりますが、無線電波は時間と共に刻一刻と変化し続けて居ります。これは盗聴器のせいではなく通常で多く使用される複数の無関係の電波(外来電波)でもよく起こり得る現象です。この様な外来電波と盗聴器から出る電波の識別はよほど上手く(運良く)復調(盗聴器確認)されない事には盗聴器の発見までは可成り難しいと思います。(特に高周波数帯の為、発信源の特定がむつかしい)

ハンディ型のスペアナは対応周波数全域での掃引の速さは、受信機とは比べられないスピード(100倍以上の短縮された時間内)で繰り返し掃引し続けれられます。さらには測定地点の移動により、たとえ未知のデジタル波であっても、電波発震源の特定や信号源の強さまで客観的に読み取り電波内容の信違(盗聴が疑わしい信号であるのかどうか)を識別できるというスペアナ独自の最大のメリットが存在します。

Ar5000a

弊社では大事な周波数帯3GHzまでを従来のアナログ方式の高感度受信機及び、電波の見落としが少ないバンドスコープ(SDU5600)、さらにはデジタル通信の解読、復調までをやってのけるARD300そしてアナログ映像受信機、これらを同時に繊細調査いたしますのでAR6000単体で調査するのとは、桁違いの精度と発見率さらには多様な調査(リアルタイムバンドスコープ併用使用による電波の視覚化、盗撮映像確認、デジタル通信解読を達成する事が可能です。

受信機(AR6000など)は対応周波数だけを比べて見ても全く意味はなく、調査そのもの自体の精度と並行して行える調査項目の内容、多さで比べるべきものです。

盗聴器 発見

盗聴器 調査